鉄剤注射はなぜドーピングにあたらないのか?理由は?

鉄剤注射

高校駅伝の一部強豪校による鉄剤注射の不適切使用問題が今とても話題になっていますね。 いままで鉄剤注射は自粛を求めるだけでありましたが、日本陸上連盟は鉄剤注射の使用の禁止を決めたそうです。

日本陸上連盟は鉄剤注射の使用の禁止を決定

日本陸上競技連盟(陸連)は、貧血治療名目の鉄剤注射の使用を原則禁止とする方針を固めた。これまで鉄剤注射を使わないよう警告にとどめてきたが、注射の使用が後を絶たないためだ。年度内に指針としてまとめ、中学生から社会人までの陸上選手、指導者に周知する考えだ。  鉄剤注射は重度の貧血治療に使われる一方、持久力を高める効果があるとして、女子長距離選手を中心に2000年頃から全国に広まった。過剰使用は肝機能障害などを引き起こす恐れがあるため、陸連は16年4月、「アスリートの貧血対処7か条」として文書にまとめ、体への危険性を警告した。しかし、「治療目的」を名目に使用は続いていた。  陸連によると、指針では、鉄剤注射に伴う危険性を明記し、貧血でも安易な注射は禁止する。経口の鉄剤で貧血に対処する方法も示す。引用:ヤフーニュース これは良いことだと思います。鉄剤注射は一時的に持久力を高めてくれて、良い成績を残すには良いのかもしれませんが、鉄剤注射を使ったことによる後遺症が発症したという事例がたくさん報告されているからです。 ∑((((((゚д゚;ノ)ノ

鉄剤注射の後遺症とは

なぜ、今回、日本陸上連盟は鉄剤注射の使用を禁止したのか、調べてみました。 鉄剤の副作用は吐き気などの消化器症状がよく知られていますが、今回は過敏症の副作用報告を取り上げます。 2005年から3年間の間、調査した結果として、胸焼け、吐き気や嘔吐、胃痛、下痢、便 秘などの消化器症状が約9割を占めており、そのほかは、ふらつき、倦怠感、気分不良、ショック、肝機能障害、過敏症(発疹、かゆみ)の報告があります。 鉄分を多く取りすぎると、消火器系の機能に障害が起きるのですね・・・ 即効性を求めて鉄剤の注射を続けることは危険です。 鉄剤注射を繰り返すと鉄過剰となり、肝臓障害などを起こすことがあります。 (;゚д゚)ゴクリ…

なぜ鉄剤注射はドーピングにあたらないの?

ここまで、鉄剤注射の後遺症について紹介しました。しかし、それでも鉄剤注射を使用させる指導者や医師がいるのはなぜでしょうか? まず、鉄剤注射を使うとどうなるか?簡単に説明しますと、血液内のヘモグロビンが多くなって、血の巡りが良くなります。そうすることで、持久力が高まってスタミナの消耗を抑えられるので、より長く早いスピードで走ることが出来るからですね。 では、なぜ鉄剤注射はドーピングにあたらないのでしょう?その理由は、鉄剤注射は本来は治療目的に使用するものだからですね。貧血気味で日常生活に支障をきたす人の為に使用するのが正しい鉄剤注射の使い方です。そもそも、重度の貧血気味出ない人であれば、注射でなく錠剤を処方するのが常識なのですが・・・ (щ`皿´)屮キィィィィィィィィー!!!!

まとめ

今回は、鉄剤注射の後遺症となぜ鉄剤注射はドーピングにあたらないのか?というテーマについて調査してみました。 鉄剤注射は正式にはドーピングにあたらないのかもしれませんが、これは勘違いだとワタシは思います。 医療行為だからドーピングの適用を免れるという判断は、あまりにも身勝手な屁理屈だと思います。 本件の場合は鉄材がそもそもドーピングの枠外であることを逆手に取った手法で、脱法ドーピングといっても過言では無いと思います。 治療と称して使うのであれば、事前に血液検査を義務化して許可がなければ使用できないという仕組みなどが必要だと思いますね!!もちろん鉄剤注射を打つということは、重度の貧血状態ということになるので、大会などに出場は出来ないとする厳格なルールも設けるべきだと個人的には思います。 (੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾ まだ若い高校生に、大人の都合で注射するのはもっての他です。本当にこういった汚い行為がなくなることを心から願うばかりです。 今回も最後までお読みいただきありがとうございます! 。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚